貴乃花親方の退職とメディア工作について
女子アマレス、女子体操、貴乃花親方の問題などなどで違和感を感じていた事が自分の中でまとまりましたで文章にしたいと思います。
一連の不祥事及びメディア、ネットでの情報の流れを以下の役割にて元に分析するという手法です。
A:当事者・・・起こった問題の当事者
B:告発者・・・問題を世の中へ提起した人
C:扇動者・・・その問題に対してメディア工作や印象操作をする人
D:調停者・・・その問題を調停し収めようとする人
たとえばですが伊調選手のパワハラ問題をこの視点で読み解くと
B:告発者は弁護士です。
A:当事者については伊調選手、田名部コーチ、栄監督です。
この問題が提訴された初期段階では協会の上層部の人間がC:扇動者兼D:調停者となり問題を無かった事にしようとした事です。
その後、C:扇動者はメディアやネット工作に移行。D:調停者として須藤元気氏が登場という流れです。
公的性のあるメディアでの煽動工作は第3者委員会ができたあたりから収まり、ネットへ移行しました。また、メディア工作ができなくなったので谷岡学長という強烈な扇動者がでてきたりもしました。
結局は栄監督は真っ黒で最終的にはレスリング界から去る事になりました。
そして、この問題が今までちがった事は選手とコーチがセットでパワハラを受けているという新しいパターンです。
この背景には日本のスポーツ界で暴力撲滅が現場レベルでは進んでいるものの、上層部の体制に変化がないため選手とコーチがセットでパワハラを受けてしまったという事があるのではないかと思っています。
あと、告発者の特徴としては問題に対して短期、長期で具体的な要求をするのに対して扇動者は過去や現状への問題提起のみ、印象工作、理想論を述べるという特徴があります。
さて本題の貴乃花親方の問題ですが3つのステージにわけて考える必要があります。
ステージ1:日馬富士関の暴力問題
ステージ2:協会による貴乃花親方の降格処理
ステージ3:一門の解散と貴乃花部屋の解散
まず、ステージ1についてですが貴乃花親方は当事者ではなくて告発者の立場でした。この告発が上手くいかなかった理由は二つあると思います。
一つ目は日馬富士関が経緯はどうあれ自身が処罰される事を覚悟で暴力をふるい、その姿勢を最後まで貫いた事
(俺は間違った事はしていないが、手段は間違ったので処分はなんとでも受ける)
二つ目は相撲協会が組織としてキチンとしたプロセスで問題の処理を行い。煽動工作などはほとんど行わなかった事
それどころか、協会の日馬富士関をかばう姿勢にかみつきすぎて、ステージ2の問題を引き起こしてしまいました。
このステージ1では非常に多くの扇動者が登場しました。
芸能人を使ったメディア工作、自称相撲ファンによるネット書き込み・・・
このような工作はほとんど効果がなく、暴力問題は刑事事件とはなったものの、略式起訴で終わるという結果です。
これはごく当たり前の事です。1回目の診断書や問題後の当事者の行動より、そこまでの大きな問題ではないというのはわかっていた事だからです。
このステージ1で行われた素晴らしき煽動工作は
・暴力を受けた関取の昔のあざだらけの写真を使う。
・昔の怪我で縫った後を暴力事件の怪我として提示する。
これにより非常に多くの貴乃花親方へのシンパを増やす事ができましたが、物事の決定に関連する人達へはなんの効果もなく終わりました。
続いてステージ2です。
ステージ1と2の境目は曖昧ですが、時期としては貴乃花親方自身が扇動者として活動しだしたあたりがステージ2への移行ではないかと思っています。
そして、この時期には別の現役の弟子が暴力問題を起こしたりとか親方自身が過去の弟子に対する暴力で訴えられるなどいろいろとありました。
このステージ2で終わればよかったのですが・・・親方は一門の人間からトップを外された事を嫌がり、一門を解散してしまいました。今回の引退騒動で知ったのですが、一門を名乗る事ができた場合とそうでない場合では支援を受けれる具合が大きく違うようです。
この一門解散にて貴乃花一門の他の親方も完全に離れ、勝手に解散された協会側もたまったもんじゃなかったでしょう。
そして、協会側がステージ2以降でとった戦略は織田信長戦略です。織田信長は足利将軍を追放しましたが決して殺そうとはしませんでした。この戦略が逆に親方を関節的に追い込んでいったのは歴史の奇妙な再現だと思います。
ではこの辺りで・・・
今回の記事の出来は自分ながらに良くないです・・・