内柴 正人について思う事

 このブログは匿名で書かれています。
 これは名前をだして書くにはナーバスな話題を取り扱うためです。
 というわけでかなり危険な柔道の内柴氏に関する事をSF(思考遊戯)したいと思います。

 内柴氏は柔道の金メダリストで指導者となってから、女性がらみで問題を起こし犯罪者として服役し、社会復帰した人物です。
彼の現状は以下のカテゴリーから振り分けられます。
①社会的に道義劣る事を行った元犯罪者
②社会的な道着責任はない元犯罪者
③社会的に道義劣る事を行った冤罪被害者
社会的な道着責任はない冤罪被害者

 前半部の社会的道義責任については教え子と性的関係を持った事を起点して、指導を行っていた短大側から解雇を言われた事より明らかなため①もしくは③になると思います。


 では①と③をもう少し深堀していくと
*:氏は罪を犯した犯罪者である。
*:氏の犯罪は不明だが状況的には罪とわれても仕方がない。
*:氏は犯罪を起こしておらず冤罪被害者である。

 上記では少し狭いのでもう少し解釈の幅を広げると
A:氏は罪を犯した犯罪者である。
B:氏は犯罪に問われるに相当する人物で犯罪行為を行った。
C:氏の犯罪は不明だが状況的には罪に問われて仕方がない。
D:氏は犯罪に問われる人物ではないが法的解釈の曲解により犯罪者となった。
E:氏は犯罪を起こしておらず冤罪被害者である。

 何処に相当するか考えていくのだが・・・
 それには法律の性質というのを理解していく必要があると思います。

 どいう事かというと法律というのは物事の倫理や正誤を問うものではなく、共通のルールにすぎないという事です。
 たとえば虐待を受けている子供を保護した社会人がいた人がいます。道義的には優れた事ですが、残念ながら子供の保護者からは誘拐犯として扱われる可能性があり、手続きや状況証拠によっては犯罪者となるでしょう。


 ですので法律に関する事はなるべく風評被害や道義的責任から切り離して考える必要があります。そして、犯罪のカテゴリーを理解する必要があります。
 犯罪には重犯罪と軽犯罪があり、重犯罪は殺人、強盗、強姦、傷害、麻薬と言われていますが・・・強姦、傷害、麻薬辺りは軽犯罪との境目が曖昧です。

 彼が法律で最終的に認定された罪は準強姦罪です。
 詳しくは検索して調べて欲しいのですが、これは暴力をつかわずに女性に性行為を強制し、行ったという罪です。
 これが重犯罪とよばれるカテゴリーのモノとは明らかに異なります。
 といいますのも、その場で合意があって性行為を行った場合でも相手側が後日、合意がなかったといえば通ってしまう可能性があるためです。つまるところ氏が問われて罪というのはカテゴリー的には重い罪ではないという事です。

 同様のケースとしては傷害罪があります。これは正当防衛という権利が絡んでいるためです。法律では人を傷つけたり、害してはならないとしていますが・・・その一方で攻撃してくる人間を傷つけ害して、自分を守る権利があります。

 そこらあたりを加味すると、金メダリストで指導者であるという社会的道義責任を切り離して考えると、氏は酷い犯罪者でないと思います。そして、これは判決ででた罪状からの判断です。
 もちろん彼の社会的道義責任とは別の話です。


 そして、これに日本独特の仕組みが加わります。日本というのは起訴を行われると高い確率でそれが覆る事はありません。
 日本の警察官は直接的な武力を行使する事が難しいので、起訴=有罪という流れは警察機構の力を保つうえでは重要な武器になりますが・・・過去に冤罪という問題を起こし、現在進行形でそれが続いています。

 内柴氏について元知事が「裁判で罪が確定していないのに、認定を取り消すのはいかがなものか?」というコメントを残していますが・・・これは過去の実績から判断すると妥当な面があると共に歪な運用が行われている日本の法制度にたいする警告でもあると思います。

 つまるところ、内柴氏については実際の犯罪行為に関係なく、起訴された時点で犯罪者と認定される可能性が高かったという事です。そして、頑なに無罪を主張したためか、過去の判例外に重い刑罰を与えられています。
 内柴氏の擁護派には彼の道義的責任や罪状からではなく、上記の仕組みから彼の擁護を行った人も多くいます。それが痴漢犯罪の冤罪問題など大きな社会的問題に繋がっていうためです。


 これら事情を加えると「氏は酷い犯罪者ではない。」→「服役するレベルの犯罪を起こした人物なのか?」という形で少しランクアップすると思います。


 さらに、この当時はフェイクニュースという言葉はありませんでした。まだまだ、マスコミが力を持っていた状態で白を黒にする事も可能でした。

 この事件の後に美人局犯罪ブームがこの後に起こり、日本の法的機関は対応に追われました。また、マスコミも内柴氏の名誉回復を行おうとして・・・非常に混迷した状況にあります。
*2016年に発生した高畑事件 刑事事件として逮捕されたが起訴されず
*2017年のフジテレビによる内柴氏へのインタビュー


 こういった事件に対しては私達は面白がったりとか、便乗するのではなく、自身の基準もって冷静に接する事が巡り巡っては自信の身を守る事に繋がるのではないかと思います。

 私自身の彼に対する評価としては「柔道の指導者として非常に相応しくない行為を行い。状況的には罪問われざるをえない状況にあった人物」です。
 氏は新天地キルギスで再起していくとの意向で国籍の習得すらも考えているとの事です。日本での風評を覆す事は難しいので、この判断は正しいと思います。ただ、応援するか言われると・・・それは?です。その一方で安易な批判もしません。

 その一方で氏に類するような人物に対する救済措置がほとんどない日本を少し寂しく思います。私自身に当てはめた場合も・・・冤罪に巻き込まれた時は日本や地元を捨てざるをえないという、覚悟をもって生きていく必要があるのかもしれません。