聖戦士ダンバインとリーン翼
アマゾンプライムにて両作品が無料公開の対象になっていたので両方とも全話見て見ました。
お世辞にも人気の作品とはいえないのですが、その独特な設定や表現方法からカルト的な人気を誇る作品です。
特に聖戦士ダンバインについては生体ロボットをかなりリアルに描いています。
まあ、それはさておきとして監督である富野氏より込められたメッセージ性について、今回は科学的遊戯(SF)してみたいと思います。
富野氏は鬼才と呼ばれる事が多いですが、氏の独特の感性というかセンスの凄いところは世の中の人達がなんとなく思っている事を作品の中に盛り込む能力です。
作中でのこの異世界は魂の安息の場所と言われているのですが・・・解釈によっては霊界や地獄、天国とも言えます。少し気づきにくいのですがバイストンウェル由来の人物や物は人非ざるものとして描かれています。ようするに霊や悪魔、天使などと同じ扱いです。
では上記ような構図の中で氏はどんなテーマを作品に盛り込んだでしょうか?
恐ろしい事にこの予言とも言えるテーマは現実となります。1990年に起こった湾岸戦争を起点とするテロとの戦いです。このテロとの戦いにおいては核兵器は一度も使用されていませんし、使ったとしても有効ではないでしょう。
ちなみに聖戦士ダンバインは1983年の作品です。
まあ、作品の中では起こってしまった事実というのは変える事は不可能だから、現在は現在、生きている人にしかどうする事もできないで終わっていますが・・・
人の歴史というのは不思議なもので大きな物事が発生するときには、社会には何かしらの兆候が表れます。それを正確に読み取る事はできないのですが・・・富野氏は下手な専門家よりも読み取り能力に優れており、それが氏の作品にアクセントを添えています。
ちなみに氏の最新作は2014年に発表された「ガンダム Gのレコンギスタ」という作品です。
でわ、この辺りで。