神風特攻をあらためてSFしてみます。
今回も少しナーバスな問題に切り込んでいきたいと思います。
私は日米関係には常に注目して生活しています。といいますのも現在の日本という国は良きにしろ悪きしろアメリカとの同盟により成り立っているためです。
ただ、非常にデリケートな問題であるため、あくまで科学的遊戯(SF)=思考実験としての記載となります。そのため、文献やソースの提示モロモロはあえて行いませんのでご了承ください。
私が日米関係に興味を持ったのは株をやりだしからです。アメリカの動きというのは世界情勢に影響が大きすぎるぐらいに与えます。実は日本も同じですが、日本の動きについてもアメリカというフィルターを通してみた方がわかりやすいように感じています。
そういった流れの中で一つ大きな疑問が生じました。時に敵であり、時に味方である矛盾した行動をお互いに取っているにも関わらず、日米関係は破綻の兆しすらみせない事です。
いろいろと調べましたが結論としては第2次大戦時に戦勝国と敗残国という関係になったものの「お互いに2度と戦争はしたくない。」という感情が根底にあるように感じました。
そして、神風特攻はそれに大きな影響を与えたのではないかと思っています。
さてさて前置きが長くなってしまいましたが神風特攻について入りたいと思います。
・過去の歴史と神風特攻について
神風特攻のような自爆攻撃方法は何時くらいから存在したのでしょうか?広義の意味であれば集団戦術の登場とほぼ同時期であると思われます。
火器の発達以前の戦争においての集団戦術においては、頻繁に神風特攻が発生したというか、それを織り込んでの戦術であったと推測されます。大きく違うのは戦闘力が個人に由来するため、一人の兵士が戦術上倒せる人数が多くても2~3人である事だと思います。
そのため、戦術は集団行動がメインとなります。イメージしやすいのは騎馬突撃や防御陣形です。そしてのその先頭に立つ者の死傷率はかなりのものだったと思います。これが広義の意味での神風特攻が存在したという理由です。
つまるところ戦史を少しでも勉強すれば神風特攻は特別な戦術ではなくて、太古から戦争においてはよく行われる手段のひとつでしかないのですが・・・何故か日本においては太古の戦争の歴史照らしあわせての特攻の分析というのは行われていません。
また、集団戦術における突撃は第2次大戦においても頻繁に行わえており、本質的には同じはずなのに触れられる事はあまりありません。
・日本軍がとった神風特攻戦術の本質とは
私が分析したところ「究極の効率化」ではないかと思っています。
ここで質問です旧日本軍はどのような編成で神風特攻を行ったのでしょうか?
A:すべて通常兵力
B:通常兵力の何割かを神風特攻
C:兵力すべてが神風特攻
一般のイメージですとCのように思われますが、実際にはBです。
そして、損耗率と撃破率を比較するとB>Aとなります。
アメリカは戦後に日本の神風特攻戦術を研究し、公文書としてレポートをあげています。そこからの戦術評価ではBを行いAよりも成果をだしたとあります。
戦争の現場で戦っている人間は戦果をわりと冷静に分析します。
犬死にするくらいならと通常兵力の兵士は全力で特攻兵をサポートしたという、映像とは違った人間ドラマがあったのかもしれません。特攻兵と共に命を散らした通常戦闘を行っていた人々を忘れてはいけないと思います。
・特攻戦術のアメリカへ与えた影響について
それらが巡り巡って「お互いに2度と戦争はしたくない。」という両国間の暗黙知につながったと思います。
・特攻戦術と感情論について
今までは論理を主においた分析です。では、感情面からの分析はというと・・・実は私の中で答えはでておりません。私が育った日常というのはあまりにも平和すぎます。
個人が集団のために、共同体のために、国のために命を投げ出す覚悟と感情を理解し実感する事ができないからです。
ただ、ハッキリといえるのは事実は事実として何を行い、それがどのような結果となったかを正確に知るべきではないかというくらいです。生温い平和な世界で育った私には感情論として特攻戦術を否定も肯定もできません。
ただ、戦争で散ったのは特攻兵だけでなく通常の戦闘でなくなった方も多いという事、そして、それは同じ戦場で同時に起こった事は絶対に忘れてはいけないと思います。
・今後のアメリカと日本について
それはトランプ大領領に変わってからのロシアとアメリカの関係からも裏付けられます。現在、進行形でロシアに対してアメリカは矛盾に満ちた対応を取っています。これはロシアを日本に置き換えても同様だと思います。
ですので安易にアメリカを批判するというのは難しいです。
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